エラブの巫女ヨネさん8
夜はヨネさんたちとひと時を過ごすことが多かった私だが、陽があるうちは、小屋の窓辺で絵を描いているか、独り海辺で過ごしていた。
潮の引いたサンゴ礁の棚には、大小無数の潮溜まりが出来ていた。大は小学校の25メートルプールほどのものから、茶碗ぐらいの小さいものまであり、そこには熱帯魚から、砂粒ほどの小さな生き物が、そして生物か植物か私にはわからない不気味なものが、不思議な色と形態の世界を繰り広げていた。
潮溜まりの海水は澄み切って、厚いレンズになり、うごめく無数の命の舞が、原色を撒き散らす万華鏡になって、覗き込む私を虜にした。
写真はもちろん、スケッチもした事のない私は、万華鏡の中で舞う妖精たちと、共に舞い、共に歌った。全身に染み渡ったそのイメージを、小屋に戻って絵に描いた。
澄みきって見えるのは潮溜まりだけではなかった。空も、海も砂浜も、眼に見えるすべてのもの、眼には見えない風や音までが、巨大な透明な玉の中で、凍てついてしまったように見えた。
「一人で長いこと海におるな!悪い霊にとりつかれるでなぁ」とヨネさんはよくいっていたが、色も音も凍りつくような透明な静けさの中に、どんな魔がひそんでいるのか、私にはよく解った。あれから45年たった今でも、時の思いを手繰り寄せると、異相の空間の裂け目を垣間見たような緊張感に襲われるのです。











1月 18th, 2010 at 5:26 AM
私はエラブで生まれ育ちました。現在アメリカ カンサス州にすんでますが いつでも 素晴らしい島を思い出しては頑張っております。珊瑚の妖精さんたちも頑張っておりますね。小さいころ 海に入るとき珊瑚を踏みつけて海に入ったことをいまでも 悪かったなあと思い
珊瑚が元気に育つことを祈ってます。
貴方の珊瑚の妖精さん達によろしくお願いいたします。
素晴らしい島で生まれた遠い所から思いを向ける私より